花と音楽と沖縄と…

ただ単に、その日見たものを記録してるだけの日記です(^^♪

なやみのとびら 旅先で当然の「おひつ担当」(湯山玲子さん回答)

注:意思表示は世界を変える?という話(^-^;  
逆に言えば、黙っているからいつまでも変わらない(笑)

まあ、日本人は波風立てたくないという美徳があるからね。
飯ぐらい、自分で盛れってのも寂しい話か。
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★2022年3月17日 5:00
旅先で当然の「おひつ担当」(湯山玲子さん回答): 日本経済新聞

自己紹介 | 湯山玲子のすべて
夫婦と息子家族の温泉旅行。食事時、仲居さんが米のおひつを当然のように私の横に置くので、20回はよそう羽目になりました。モヤモヤが止まりません。(大阪府・40代女性)


◇  ◇  ◇


日本は暗黙の男女の区別や役割分担が多く、細かい国です。男子は黒や青、女子は赤やピンクという色分け、男子のクラブ活動のマネージャーは女子、家庭料理の同義語がおふくろの味――と、枚挙にいとまがありません。こういうことを言うと「細かいことに目くじらを立てるな」という声が必ず出ますが、私はそうは思いません。


共働きなのに全く料理をしないお父さんは「しょうがないよね」で許されますが、その逆はまずありえない。そういう空気は、まさに「おふくろの味」という言葉が私たちの心根に浸透しているからで、働く母親は今も父親より家事の負担が大きいという状況と無関係ではないのです。


「私作る人、僕食べる人」というCMが問題視されたように、目くじらを立てていかなければ、家事は女性がするものという性的役割分担の強固な壁に穴が空くことはなかったのです。


相談者氏の横に置かれたおひつはまさにその象徴。家事はお母さんの領域という共働き世代にとっては古くさい常識なのに、よりによって、家庭を離れた旅行先で20回も飯盛り係をやらされてしまったのなら、モヤモヤは当然


ただ、サービスする側は、そのおひつを他の誰の横に置けばいいのか。お父さんや子どもではかなり不自然(ここが性的役割分担の空気の強固で厄介なところです)で、やっばり、お母さんの横がまだまだ収まりがよいのです。


この場合の「目くじらの立て方」は以下のごとし。ひとつは、置かれたおひつをお母さん自身が「今回はパパがよそってね」と受け渡す方法。次は子どもに渡せば持ち回りです。飯盛り係を引き受けないという意思表示は、それが当然と思っていた家族にとって、今後の社会の基本モラルになる、フェアやコレクトネスを学ぶことになります。


もうひとつは、滞在した温泉旅館に「おひつが毎回、母親である私の所に置かれることが不愉快だった」という旨をメールか手紙で伝える方法。サービスというものが、繁盛していた昭和時代のまんまで止まってしまっている旅館は多く、そういった意見は旅館のイノベーションのために有意義なはずです。


仲居さんは、その後「おひつはどちらに置きますか?」と一言付け加えるようになるでしょう。相談者氏のようなモヤモヤに陥る母親はいなくなって、万事快調!