素敵な50代|中村 篤史/ナカムラクリニック|note

患者から学ぶことは多い。病気についてはもちろんだが、僕は患者から「人生」の何たるかを教わっている。病歴の聴取が、そのまま患者の人生遍歴になっている。 たとえば、問診票に「出産回数:3回、子供:1人」とある。数が合わない。主訴が婦人科系疾患であることもあって、この点について聞いてみると、「先生、ご存知でしょうか。ある週数以降の妊娠中絶は死産届を提出しないといけません。22週以降の堕胎は法律で許されませんが、その前ならおろせます。20週くらいの胎児はずいぶん大きいものですから、出産のスタイルで中絶します。そういうことが2回ありまして、、」と語るうちに、患者の目に涙が浮かんできた。こんな具合

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